年少の三男が深海生物を好きになったきっかけは、車内で見た図鑑の付録DVDでした。長男の説明や、父親が釣った魚との出会いを通して、親が教え込まなくても興味が育っていったわが家の様子を紹介します。
はじめに
三男は、魚や深海生物が好きです。
きっかけは、車の中で繰り返し見ていた図鑑の付録DVDでした。もともとは、海の生き物が好きな長男のためにあったものです。
三男のために知育教材を選び、順番に教えたわけではありません。
兄が見ていた映像があり、隣で魚の話を聞いていた。その日常の中で、気づけば三男も内容やせりふを覚えていました。
今回は、そんな三男の興味が育った過程を振り返ります。
「好きなことを学びにつなげたい」と思いながら、どこまで親が関わるか迷っている方と、一つの実例を共有できればうれしいです。
結論
三男の魚好きを見て感じたのは、知育は親が用意した課題だけで始まるものではないということです。
映像を何度も見る。兄の話を聞く。スーパーや水族館で、父親が釣ってきた魚と同じ種類を見つける。
こうした身近な出来事が、三男にとっては学びの入口になっていました。
わが家では、深海生物の名前を覚えさせたり、別の勉強へ結びつけたりしていません。それでも、好きな映像の内容を覚え、自分の言葉として繰り返しています。
親が急いで広げなくても、好きなものに触れられる環境があれば、本人なりに受け取るものがあるようです。
わが家の状況
三男は年少です。
兄たちの真似をすることが多く、スマイルゼミに取り組んだり、図鑑や絵本を開いたりしています。入園前には、ひらがなも読めるようになっていました。
親が一から教えるより、兄たちの日常に混ざりながら覚えていく場面が目立ちます。
魚や深海生物への興味も、その一つでした。
長男は、小さい頃から海の生き物や深海生物が好きです。車内で図鑑のDVDを見るときには、映像に出てくる魚の特徴を次男と三男によく説明していました。
三男は、特定の一匹だけを好きになったわけではありません。DVDの内容やせりふを覚え、家の中でぶつぶつと再現していることがあります。
実際にやってみたこと
三男が見ていたのは、小学館の図鑑NEO『深海生物 DVDつき』の付録です。
公式の商品情報では、付録の名称は「ドラえもん・のび太のびっくり深海生物DVD」とされています。さまざまな深海生物の生態を紹介する、約80分の映像です。小学館「深海生物 DVDつき」
わが家では、このDVDを車内で見ていました。
三男は繰り返し見るうちに、映像の流れだけでなく、せりふまで覚えていきました。家の中で口にしているのを聞き、思っていた以上によく見ていることに気づきました。
そこへ、長男の説明が加わります。
長男は、DVDだけでは分かりにくい魚の特徴を、次男と三男に話してくれました。親からの授業ではなく、兄弟の会話として知識が行き来していたのだと思います。
私が釣りをすることも、映像と現実をつなぐきっかけになっています。
私が釣ってきた魚と同じ種類をスーパーや水族館で見つけると、三男は「パパ! パパ!」と呼びます。
魚の名前を正しく答えることより、DVDの中の生き物と、暮らしの中で出会う魚がつながっている。その気づきが、三男には面白いようです。
良かったこと
一番良かったのは、三男の興味を親が一からつくらなくてもよかったことです。
長男の好きだったものが家にあり、兄が楽しそうに話していた。その環境へ自然に入れたため、三男にも無理がありませんでした。
また、何度も同じ映像を見る姿から、幼児の繰り返しには意味があると感じました。
大人には同じ内容に見えても、三男はせりふや場面を少しずつ覚えています。家の中で再現する姿も、本人なりに受け取った内容を確かめているように見えます。
文部科学省の幼稚園教育要領解説でも、幼児期には身近な環境へ好奇心を持ち、自分から関わろうとする経験が重視されています。文部科学省「幼稚園教育要領解説」
わが家の経験に重ねると、大人が知識を増やすことより、子どもが何度も見たり話したりできる環境を残すことが大切なのだと受け取りました。
うまくいかなかったこと
今回は、親が教材を勧めすぎて三男が嫌がった、という失敗はありませんでした。
三男は、兄たちを見ながら自分で始めることが多い子です。そのため、親から積極的に図鑑や勉強を勧める場面は、あまりありません。
一方で、最初の下書きを考えたとき、私は「深海生物から工作や文字へ興味が広がったのではないか」と意味を足したくなりました。
実際には、深海生物がお絵描きや積み木へつながったとは感じていません。
好きなものが、必ず別の学習へ発展するとは限りません。せりふを覚えて繰り返すだけでも、今の三男にとっては十分に楽しい関わり方です。
親が分かりやすい成果を探しすぎると、本人が楽しんでいる姿を見落とすかもしれない。記事をまとめながら、私自身も気づきました。
改善したこと
これからも、三男の魚好きを無理に教材へ変えないようにしたいと思っています。
DVDを見たいときは見られるようにする。長男が説明しているときは、兄弟の会話を急いで補足しない。魚を見つけて呼ばれたら、一緒に見る。
そのくらいの距離が、今の三男には合っていそうです。
また、同じ映像を繰り返していても、「もう覚えたでしょう」と止めないようにします。
三男がせりふを口にするときも、正誤を確かめるより、まず聞く。本人がもっと知りたそうなときにだけ、図鑑を開く。
親が次の課題を用意するより、本人の反応を待つことを意識します。

今日からできること
三男の様子を振り返り、子どもの「好き」を見守るときに確認したいことをまとめました。
興味を育てすぎずに見守る5つの確認
- きっかけを新しく買い足す前に、家の中を見直す
兄弟が使っていた図鑑や映像が、下の子には新しい出会いになることがあります。 - 繰り返しを止めずに見守る
同じ映像や本でも、子どもは見るたびに違う部分を受け取っているかもしれません。 - 子どもの言葉をすぐ採点しない
名前や説明が正しいかより、何を覚え、何を話したいのかを聞きます。 - 兄弟の会話へ入りすぎない
年齢の近い兄からの説明は、親の解説とは違う楽しさがあります。 - 学習への広がりを急がない
工作や文字へつながらなくても、好きな映像を楽しむこと自体を大切にします。
すべての家庭に同じ方法が合うわけではありません。
一緒に図鑑を読む子もいれば、映像を繰り返し見る子もいます。お子さんが自分から戻っていくものを、邪魔せず残しておく方法もありそうです。
こんな家庭におすすめ
今回の内容は、次のようなご家庭と共有したいと思っています。
- 魚や深海生物が好きな幼児がいる
- 図鑑の付録DVDを何度も見ている
- 上の子の興味が、下の子へ伝わっている
- 好きなものを知育へ広げるべきか迷っている
- 同じ映像を繰り返す意味があるのか気になっている
興味の持ち方は、子どもによって違います。
知識を次々に増やす子もいれば、気に入った場面やせりふを繰り返す子もいます。わが家の例も、一つの過程として参考になればうれしいです。
今後の目標
今後も、三男が深海生物の名前をいくつ覚えたかは、目標にしません。
どんな場面を繰り返しているのか。スーパーや水族館で何に気づくのか。兄たちとどんな会話をしているのか。
そうした姿を、そのまま残していきたいです。
また、長男が好きだったものが、次男や三男へどう伝わっていくかも見守ります。
親がそれぞれに教材を与えなくても、兄弟の間で興味や知識が行き来することがあります。これは、三兄弟だからこそ残せる成長記録になりそうです。
まとめ
年少の三男が深海生物を好きになったきっかけは、車内で見た図鑑の付録DVDでした。
もともとは長男が海の生き物を好きだったため、家庭にあったものです。長男が魚の特徴を説明し、三男は映像を繰り返し見ながら、内容やせりふを覚えていきました。
私が釣った魚と同じ種類を、スーパーや水族館で見つけることもあります。そのときの「パパ! パパ!」という声から、映像と日常が三男の中でつながっているのを感じます。
深海生物への興味が、工作や文字へ広がったわけではありません。それでも、好きな映像を覚え、自分の言葉で繰り返していることは、三男らしい学びの形です。
親が先へ進ませなくても、家庭にあるものと兄弟の関わりから、興味は自然に育つことがあります。
私も成果を急がず、三男が楽しそうに繰り返している時間を見守っていきたいと思います。
