「勉強が大嫌い」と言った次男を、わが家は笑って受け止めました。運動が得意な次男、慎重な長男、朝学習を始めた三男。同じ教材でも違った三兄弟の様子から、嫌がる日の声かけと学びの入口を振り返ります。

はじめに

子どもから「勉強が大嫌い」と言われたら、親としては少し焦ります。

このまま嫌いになったらどうしよう。今のうちに習慣をつけたほうがよいのではないか。私も、そんな考えが頭をよぎります。

次男が年少の頃、「勉強が大嫌い」とはっきり言ったことがありました。

そのとき、わが家は家族で笑いました。

からかったわけではありません。次男らしい、迷いのない言い方がおかしかったのです。そして、「それでいい。得意なことを伸ばすのも才能の一つだ」と伝えました。

それから時間がたち、次男は今、算数を楽しんでいます。

今回は、勉強を好きにさせようとしなかったわが家で、何が変化のきっかけになったのかを振り返ります。

結論

わが家で感じたのは、「勉強が嫌い」という一言だけで、子どもの学び方を決めなくてもよいということです。

嫌がる気持ちを否定せず、その子が始めやすい入口を探す。疲れている日は、量より先に内容を見直す。

次男の場合、入口になったのは自分専用のタブレットと、長男が学ぶ姿でした。三男には、「とりあえず簡単なものからやってみよう」という声かけが合っています。

三兄弟でも、動き出す理由は同じではありませんでした。

わが家の状況

わが家の三兄弟は、それぞれ得意なことや挑戦の仕方が違います。

次男は運動が得意です。年中の頃にはバク転ができ、走ることにも自信があります。長男と一緒に習っているパルクールでも、体を動かすことを楽しんでいます。

一方、長男は慎重なタイプです。

失敗した場面を先に想像できるため、新しい動きへ踏み出すまでに時間がかかります。安全を確認できている場面では、私たちが挑戦のきっかけをつくってきました。

その積み重ねで、以前よりできる動きが増えています。

勉強では、二人の様子が反対に見える時期がありました。

長男は文字への関心が早く、朝学習も続いています。次男は年少の頃、勉強をはっきり嫌っていました。

ただ、今の姿だけを見れば、次男も自分から算数に取り組んでいます。

実際にやってみたこと

次男にも、自分専用のタブレット教材を用意しました。

最初は、ゲームに近い内容ばかりを選んでいました。学習の講座を自分から進めることは、あまりありませんでした。

親としては勉強もしてほしいと思いながら、すぐに遊びの内容を取り上げることはしませんでした。

変化のきっかけになったのは、長男の姿です。

長男が学習の講座を進め、褒められている様子を次男は見ていました。気づいたときには、次男も学習の内容を少しずつ選ぶようになっていました。

親が正面から勉強を勧めるより、兄弟の日常が入口になった形です。

三男には、朝学習を嫌がる日に「とりあえず簡単なものからやってみよう」と声をかけてきました。

最近は嫌がることが減っています。親が起きる頃には、長男と三男が朝学習を終え、好きなことをする時間に入っている日もあります。

良かったこと

一番良かったのは、次男の「嫌い」をすぐに直そうとしなかったことです。

勉強が嫌いでも、運動で見せている良さまで消えるわけではありません。得意なことがあるという自信は、そのまま大切にしたいと思いました。

そのうえで、自分のタブレットを用意しました。

最初の使い方は、親が期待したものとは違いました。それでも、本人が触り続けるうちに、学習へ向かう変化が生まれました。

長男についても、慎重さを悪いものと決めず、安全が確保された場面で挑戦の機会をつくってきました。

兄弟の得意と苦手は固定されたものではなく、環境や経験によって少しずつ動くのだと感じています。

うまくいかなかったこと

同じ教材を用意すれば、同じように進むのではないか。

親として、どこかでそう期待していました。

実際には、長男は自然に学習へ向かい、次男はまず遊びの内容を選びました。三男には、簡単なものから始める声かけが必要な時期がありました。

また、わが家では嫌がる日も学習量を減らしていません。

これは、すべてのご家庭に合う方法ではないと思います。疲れが強い日や体調が悪い日は、休む選択が合う子もいるはずです。

私たちは量を変えない代わりに、疲労感や集中できない理由を探り、その日の内容を変えてきました。

同じ量を続けることに意識が向きすぎると、子どもの状態を見落とすことがあります。今も、そのバランスは迷いながら調整しています。

改善したこと

以前より意識しているのは、「やるか、やらないか」だけで考えないことです。

まず疲れていないかを見ます。次に、どの内容なら集中できそうかを考えます。

難しい問題で止まっているなら、簡単な内容から始める。単調で飽きているなら、違う種類の問題へ替える。

学習量は変えなくても、入口は変えられます。

勉強の終わりには、難しい問題へ挑戦することも多くあります。

子どもが自分の考え方を記録していたときや、模範解答とは違う方法で正解へたどり着いたときは、「天才じゃん!よく頑張った!」と伝えています。

そのあとで、「こういう解き方もあるよ」と別の方法も一緒に見ます。

答えだけでなく、考えた跡を見つけて言葉にする。ここは、これからも大切にしたい部分です。

今日からできること

わが家で実際に行っている流れを、5つに整理しました。

勉強を嫌がった日に確認していること

  1. 疲れや集中できない理由を見る
    眠いのか、別のことが気になるのか、問題が難しいのかを見ます。
  2. 簡単なものから始める
    「とりあえず簡単なものからやってみよう」と声をかけます。
  3. 学習内容を入れ替える
    量を減らさなくても、今取り組みやすい内容へ変更します。
  4. 考え方の跡を探す
    正解だけでなく、書き残した考えや工夫にも目を向けます。
  5. できた行動を率直に褒める
    わが家では「天才じゃん!」「よく頑張った!」と、その場で伝えます。

大切なのは、この方法をそのまま再現することではありません。

休むほうが合う子もいれば、量を減らすほうが落ち着く子もいます。ご家庭で使えそうな部分だけ、参考になればうれしいです。

こんな家庭におすすめ

今回の内容は、次のようなご家庭と共有したいと思っています。

  • 子どもに「勉強が嫌い」と言われて戸惑っている
  • 運動は好きでも、机に向かうことを嫌がる
  • 同じ教材でも、兄弟の反応が大きく違う
  • ゲームに近い内容ばかり選ぶことが気になっている
  • 嫌がる日の学習内容や声かけを見直したい

子どもの得意なことも、学習へ向かう時期もそれぞれです。

今すぐ好きにさせることだけが答えではない。次男の変化から、わが家はそう感じました。

今後の目標

今後も、三人を同じ方法で動かすことは目指しません。

次男には、運動で育ててきた自信を学びにもつなげられる環境を考えます。長男には、慎重さを大切にしながら、安心して挑戦できる機会をつくります。

三男は朝学習を自分で終える日が増えてきました。

この変化を「もう大丈夫」と決めつけず、嫌がる日には理由を見ることを続けたいと思います。

まとめ

次男が「勉強が大嫌い」と言ったとき、わが家は笑って受け止めました。

「それでいい。得意なことを伸ばすのも才能の一つだ」と伝えました。

その後、自分専用のタブレットを持ちました。最初は遊びの内容が中心でしたが、長男の姿を見ながら学習の内容も選ぶようになりました。

三男には、簡単なものから始める声かけが合いました。今では、親が起きる前に朝学習を終える日もあります。

嫌いと言った気持ちを否定しないこと。得意を大切にすること。そして、その日の状態に合わせて学びの入口を変えること。

わが家も、毎回うまくできるわけではありません。それでも、子どもの今の言葉だけで将来を決めず、変化を待てる親でありたいと思います。

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